アスベスト除去や化学物質を扱う現場で着用する防護服には、長年ある根本的なジレンマがありました。 服の密閉性を高めれば有害物質の侵入は防げますが、その分だけ通気性が犠牲になり、内部に熱がこもります。 逆に涼しさを優先して通気性を確保すれば、今度は有害物質が入り込む隙間が生まれてしまいます。 「防護」と「涼しさ」は、これまで両立が難しいトレードオフの関係にあったのです。

このジレンマに応える製品として、総代理店である日建リース工業株式会社が2026年8月12日にプレスリリースで発表したのが、 空調防護服「AsgardPro COOL」です。同社はこの製品を「世界初、防護と冷却を両立した空調防護服」として紹介しています。

現場が抱えてきた「防護」と「涼しさ」のジレンマ

防護服の防護性能は、基本的に「外部の空気を服内に入れない密閉性」によって成り立っています。 しかし人体は常に熱を発しており、通気のない密閉空間では汗の蒸発による体温調整ができず、 特に夏場や長時間の作業では熱中症のリスクが高まります。かといって通気口を設ければ、 そこが有害物質の侵入経路になりかねません。ファンで内部の空気を循環させるだけの従来の対策では、 「外気をそのまま取り込む」か「循環させるだけで冷やせない」かのいずれかにとどまり、 根本的な解決には至っていませんでした。AsgardPro COOLは、この構造的な課題に対して 3つのコア技術で応えています。

3つのコア技術で両立を実現

AsgardPro COOLの仕組みは、「冷やして取り込む」「全身に届ける」「安全に排出する」という 3つの工程がひとつながりになっている点に特徴があります。

① 冷やす吸気ユニット(腰部)

腰部に搭載されたユニットは、電動ファン・ペルチェ素子(電子冷却素子)・HEPAフィルターを組み合わせ、 外気を冷却しながら浄化したうえで服内に取り込みます。HEPAフィルターは0.3μmの粒子に対して 99.97%の捕集効率を持つとされており、冷たい空気をそのまま入れるのではなく、 有害な微粒子を除去したうえで取り込む点がポイントです。

② 背中の「空気の通り道」(特許技術)

吸気ユニットで冷却・浄化した空気を、着用者の全身に行き渡らせるのが背面パッドに設けられた 通気経路です。この構造は特許を取得している技術とされており、単に「冷たい空気を作る」だけでなく 「それを体全体に届ける」設計まで含めて作り込まれていることがうかがえます。

③ 完全密閉型 特殊排気システム(特許技術)

服内を循環した空気は、最終的に外部へ排出する必要があります。AsgardPro COOLの排気システムは 完全密閉型で、排出時に外部の有害物質が服内へ逆流するのを防ぐ構造になっています。 こちらも特許を取得している技術です。「取り込む」「届ける」「出す」のすべての工程で 有害物質の侵入経路を塞いでいる点が、このジレンマへの答えになっています。

規格対応も強化

AsgardPro COOLは、化学防護服の日本産業規格である「JIS T 8115」のタイプ5・タイプ6に加えて、 EN ISO 13982-1、ISO 16604 クラス6、EN 1073-2 クラス1、EN 14126といった国際規格にも 対応しています。防護服としての基本性能に加え、冷却機構を備えたうえでこれらの規格に対応している点が、 現場で長時間の着用を前提とした設計であることを裏付けています。

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BUJIKARAが日本国内の販売代理店として取り扱っています

AsgardPro COOLは、カタルシス株式会社が開発・製造し、日建リース工業株式会社が総代理店として 日本国内展開を行っている製品です。BUJIKARAは、この陽圧防護服の販売代理店として取り扱っており、 2026年10月の発売を予定しています。仕様の詳細や導入のご相談は、下記の製品ページからご確認ください。

陽圧防護服 AsgardPro COOL 製品ページはこちら →

現時点では法人向けの個別提案・お見積もりでのご案内となります。導入相談・お問い合わせは お問い合わせフォームより受付中です。

出典: 日建リース工業株式会社 プレスリリース(2026年8月12日配信)(陽圧防護服製品ページ コア技術セクションに記載)
※本記事は上記プレスリリースの内容をもとに、BUJIKARAが要約・再構成したものです。証明書番号・試験機関名など、確認が取れていない情報は記載していません。