化学防護服を選ぶ際は、価格や着心地だけでなく「どの規格に適合しているか」を必ず確認する必要があります。 なぜなら、防護服の規格は「どんな有害物質から、どの程度守れるか」を示す唯一の客観的な基準であり、 規格を確認しないまま選んでしまうと、想定していた有害物質を防ぎきれず、着用者が曝露するリスクに 直結するためです。この記事では、化学防護服の日本産業規格「JIS T 8115」の基本的な区分を解説したうえで、 AsgardPro COOLが対応するタイプ5・6がどんな現場で必要とされるのか、現場で規格適合をどう見分ければよいのかを紹介します。
なぜ「規格」を確認する必要があるのか
防護服は見た目が似ていても、内部構造や生地の性能によって防げる有害物質の種類・侵入経路が大きく異なります。 ガス状の化学物質を防げる防護服もあれば、液体の飛沫程度しか防げない防護服もあり、この違いは外観だけでは 判断できません。JIS T 8115のような規格は、こうした防護性能を第三者機関の試験によって客観的に区分する ための基準です。現場で扱う有害物質の性質(気体か、粒子か、液体か)に対して、規格上「防げる」と保証された 防護服を選ぶことが、着用者の安全を確保する前提条件になります。
JIS T 8115における防護服のタイプ区分
JIS T 8115では、化学防護服が防護できる有害物質の状態(気体・粒子・液体)や侵入経路の違いに応じて、 一般的にタイプ1からタイプ6までの区分が設けられています。
- タイプ1・タイプ2:気密型/非気密型のガス防護。有毒ガスや蒸気に対する防護を想定した、最も高い防護レベルの区分です。
- タイプ3・タイプ4:液体の高圧噴流、または噴霧(スプレー状の液体)に対する防護を想定した区分です。
- タイプ5:気体状に浮遊する固体粒子(アスベスト繊維や粉じんなど)に対する防護区分です。
- タイプ6:液体の飛沫に対する限定的な防護区分です。
数字が小さいタイプほど、より広い範囲の有害物質(ガスなど)に対応する高い防護レベルを想定した区分に なっています。現場で扱う有害物質がどの状態(気体・粒子・液体)にあたるかによって、必要なタイプは 変わってきます。
タイプ5・6が必要とされる現場
AsgardPro COOLが対応するタイプ5・6は、ガス状の化学物質そのものではなく、「気体状に浮遊する固体粒子」 と「液体の飛沫」に対する防護を想定した区分です。代表的なのが、アスベスト(石綿)除去・解体工事の現場です。 アスベスト繊維は空気中に浮遊する固体粒子であり、まさにタイプ5が想定する有害物質の状態にあたります。 解体・改修工事でアスベスト含有建材を扱う際、液体の薬剤や湿潤化処理に伴う飛沫にも備える必要がある場面では、 タイプ6の防護区分もあわせて求められます。ガス状の化学物質を直接扱う現場(タイプ1・2が必要な現場)とは 想定する有害物質の性質が異なる点に注意が必要です。
現場でどう見分ければよいか
防護服を選ぶ・確認する際は、次の点を確認することをおすすめします。
- 製品パッケージやカタログに、規格名(JIS T 8115など)とタイプ番号が明記されているか
- 現場で扱う有害物質の状態(気体・粒子・液体)と、防護服のタイプ区分が一致しているか
- メーカー・総代理店など、規格適合を発表している主体が明確になっているか
AsgardPro COOLについては、JIS T 8115 タイプ5・6に加えて、EN ISO 13982-1、ISO 16604 クラス6、 EN 1073-2 クラス1、EN 14126の国際規格にも対応しています。これらの規格適合情報は、 総代理店である日建リース工業株式会社の公式発表内容に基づくものです。証明書番号・試験機関名など、 確認が取れていない情報については本記事でも記載していません。
まとめ
化学防護服を選ぶ際は、価格や見た目ではなく、規格とタイプ区分を必ず確認することが着用者の安全を守る 前提条件になります。AsgardPro COOLは、アスベスト除去などの現場で求められるタイプ5・6に対応しており、 国際規格への対応もあわせて公式発表されています。規格の意味を理解したうえで、自分の現場に合った 防護服を選ぶ判断材料としてご活用ください。
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出典: 総代理店である日建リース工業株式会社の公式発表内容(陽圧防護服製品ページ 規格・認証情報セクションに記載)
※タイプ1〜4を含むJIS T 8115の一般的な区分説明は、公開されている規格情報に基づく一般的な解説です。
証明書番号・試験機関名など、確認が取れていない情報は記載していません。